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英口蹄疫:近くの研究施設、感染源の疑い

 英南部サリー州ギルフォード近くの畜産農家で約60頭の牛から家畜伝染病の口蹄疫(こうていえき)感染が確認された問題で、英保健衛生当局は5日、牛から検出されたウイルスと、感染農家近くの動物研究施設が保管していたウイルスが同型で、感染源となった疑いがあるとして同施設の立ち入り調査を実施した。 ブラウン首相は4日、夏休みを打ち切ってロンドンに戻り緊急閣僚会議を開催。感染源や感染規模の把握、拡大防止に全力を挙げる構えだ。感染した牛約60頭は同日、処分された。 感染源の疑いのある研究施設は、大手動物用医薬品メーカー「メリアル」が所有。この施設で7月中旬、ワクチン製造に使われたウイルスと、感染牛から検出されたウイルスが同型だったとされる。英政府系の研究施設も隣接しており、同様に調査対象となっている。 英国では01年に口蹄疫が大流行し、畜産業や観光業、国民生活が深刻な打撃を受けた。今回も肉類や家畜の輸出停止による経済的影響が早くも懸念されている。国内でのすべての牛と豚、羊の移動が禁止されたことで、この時期に各地で行われる農業見本市を中止する動きも出ている。 01年の流行の際には約650万頭の家畜が処分されたほか、湖水地方などの観光ツアーが軒並みキャンセルされ、被害総額は約85億ポンド(約2兆円)に及んだ。 口蹄疫は牛や豚、羊など偶蹄(ぐうてい)類の動物が感染する家畜病。急性で感染力が強く、各国は厳しい防疫体制を取っている。(ロンドン共同)毎日新聞 2007年8月5日 23時36分 (最終更新時間 8月6日 1時12分)


2007-08-06 08:09  nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(1) 

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